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露骨なネタバレを目的としているわけではありませんが、含まれていることがあります。まだ読んでいないのであれば注意してください。
マンガ感想

【感想】荒唐無稽な超常現象の気味悪さが堪らない味わい
ときには荒唐無稽な理不尽さも相まって、これぞホラーといった味わい。広く山を舞台にしたエピソードをオムニバス形式で綴った作品。次はどんな話かとページを捲る楽しみがあります。ふた巻読んでみて印象に残った話は6話ほど(うち1話は、すでに印象が薄れてしまったので割愛)。
特に私の好きなのは、結末まで読んでみて話の仕掛け(隠された真相)がわかるみたいな感じのですかね。あえて詳細な説明を省いて話の進むようなところがあるのか、読んでいて理解が遅れることも。その残った疑問や違和感を消化しようと、つい読み返しては話の背景や設定についてあれこれと考えたくなってしまいますね。実はそのひとときが結構楽しかったりして…、こういった感じは好きなんですよね。
山中の事故の話:オチはありがちだけど。隠された事実が明らかになると最初から読み直したくなる。
キャンプの話:辻褄が合っているのかと何度か読み返してみちゃう。
やまびこの話:これは理不尽な気がした。彼らがいったい何かしたの?
釘が刺さった像(?)が出てくる話:確かに山にはいかにもな雰囲気を帯びたものが転がっていそう、余計なことはしない触れないように気を付けよう…。
灯篭流しの話:ドロドロした人間模様は好き。あまりにも直接的で強力すぎる効果には思わず笑ってしまい、もはやギャグにも感じられた。
レビュー(一読のおすすめ)

サクッと読める割になかなかの読み応えがあります。忙しくて普段漫画を手に取る時間の少ない大人の方にもおすすめしたい作品です。