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コンサート・観劇からアウトドアまでオールラウンドに向いた双眼鏡 Vixen アトレックⅡを借りてみました。
レンタルを利用することで、自分の中で双眼鏡選びの判断基準ができるので初心者にもおすすめだと思います(レンタルサービスには、アールワイレンタル、Rentio、ゲオあれこれレンタルなどがあります。⇒比較記事)。
たとえば、携帯性よりも見え味重視で選んで不便さを感じたとしても後悔しにくいです。あるいは、メガネを付けたままでも見やすい機種としてアイレリーフ15mm以上のハイアイポイントがおすすめされるけれど、実際に利用してみないことには見やすさの判断がつきにくいと思います。
試した双眼鏡 Vixen アトレックⅡ HR8×32WPのレビュー
葉武野ミミサネ(ブログネーム)
単眼鏡の使用経験が1年以上あるので、「ほぼ初心者」としておく。そのほかの光学機器として、カメラの使用経験あり。
アトレックⅡは双眼鏡ほぼ初心者でもそこそこ使いやすい機種でした。
アトレックⅡを試してみて1度目の使用(1日目)はぎこちなさを感じながら不安気に使っていたけれど、2度目(2日目)にはだいぶ慣れて双眼鏡ならではの良さを堪能することに集中できたと思います。
使い勝手で手こずったのは、使用前の設定(眼幅調整や視度調整など)。
両目で見て使う双眼鏡。左右の目で覗いたときにそれぞれ見える双眼鏡の丸い縁がひとつに重なるように調整します。これがジャストフィットしないと本来の性能を発揮しません。眼幅が微妙に狭すぎたり広すぎたりと、使い始めは違和感を覚えつつも最適なポジションを確かめるように探しながら使っていました。
ただし、双眼鏡の仕組みを考えればほかの機種と大差ある箇所でもないと思います。
できるだけ遠いものを対象として見ながら調整するのがよいようで、屋外など広い場所で試すことになります。いずれにしても収納するときには眼幅を元に戻すので、毎回必要な作業。
レンタルの短い期間では、この操作に十分に慣れるまでには至りませんでした。
ピント合わせは、慣れればかんたんでした。
ピント合わせは、つまんで回すというよりも指の腹で滑らせるように回したら操作しやすかったです。野鳥観察など見るものの位置がコロコロと変わるものは、その都度ピント合わせを行います。
ピント合わせと一緒に行う視度調整は、目盛りを覚えておくことで面倒な作業は初回のみで済みます。
サイズ・重量といった携帯性は、負担は少ないけれど常に持ち歩くようなものでもありません。
選んだアトレックⅡは口径32mm、サイズ 10.9×11.9×4.3cm、重さ 390g。より軽量な25mmの機種もあります。
それでもカメラに比べたらずっと楽だと思います。事前に充電しておく必要もありませんし、持ち出しやすいです。
とはいえ、長時間、首から下げていると重たさを感じてきます。かさばりもするので、使う予定がないのに念のための備えとして持ち歩くには不向きだと思います。
野鳥観察初心者向けにおすすめな倍率8倍。
バードウォッチング用の双眼鏡初心者におすすめされやすいのは、倍率8倍~10倍の双眼鏡。倍率が高い方が野鳥を見失いやすそうなので、はじめは8倍でよいと思いました。
アトレックⅡを選んだ際に妥協したのは、見掛け視界。
見失いやすさという点では、アトレックⅡの見掛視界が55.3度なのが気になったところ。借りる際に比較検討したニコン プロスタッフP7 8×30は、見掛け視界62.6度。
とはいえ、初心者でもまったく探せないといった類のものでもないと思います。
林立した樹々の枝に留まる野鳥の顔の表情を見ることができたので満足です。
あとVixenは自社でスマホアダプターを販売しているので、いずれスマビノ(スマホ撮影)にも挑戦してみたいとの考えもあってこのメーカー製に決めました(当該機種での対応は不明・未確認)。